世界的な市況減速

OL

2010年03月10日 11:57

朝、対英ポンドは0.55台前半、対ユーロも52円台中盤まで相当に下降した。世界的な市況減速、ファイナンス不安や株安連鎖不安を背景に、ハイ危険資産や高利息通貨ペアを敬遠し、現金比率を高めるとともに英ポンドや円に元手を還流させる動きが支配的となっている。朝末のファイナンスサミットも具体的な政治対策協調まで踏み込むことが出来なかったことから、この背景に変化が起こることは考えにくく、今週も高利息通貨ペアの不振は続きそうだ。

豪南アランド同様、目先は株安連鎖による円高危険が高い。8月下旬以来サポートされていた78円台を割り込んでいることもあり、テクニカル的にも一段の下降は避けられない情勢となった。ただし株価の下降が止まれば円をロング進む理由は見当たらず、株価動向に応じて柔軟に対応すべきだろう。


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